著者 :山岡均(九大理)
連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp

現在、北半球から見える星空で出現する新星は、ほとんどが日本人によって 発見されています。これは、日本のアマチュア天文家の活躍ぶりを如実に示す ものと言えます。このたび、福岡県北九州市の高尾明(たかおあきら)さんと、 愛知県豊橋市の長谷田勝美(はせだかつみ)さんが、夏の天の川のなかにあるた て座に11等級ほどの新星を発見されました。おふた方とも、これまでにたくさ んの新星を発見されてきたベテランの観測者です。

高尾さんと長谷田さんがこの新星を捉えたのは9月30日のことです。南半球 のチリにあるASAS-3自動撮像システムでは、この天体を9月28日に捉えていま したが、自動的な検出にはいたらなかった模様です。天体の位置は、

赤経: 18時32分04.75秒
赤緯: -6度43分34.3秒 (2000年分点)

で、1988年の写真ではこの位置には21等より明るい天体はありません。また、 ASAS-3が9月24日に撮影した画像でもこの天体は増光していませんでした。急 激な増光とその幅とから、この天体は新星であろうと推測されてますが、今後 の分光観測が待たれるところです。

参考文献

2005年10月2日

※ この「VSOLJニュース」の再転載は自由です。一般掲示、WWWでの公開等にも自由にお使いください。資料として出版物等に引用される場合には出典を明示していただけますと幸いです。継続的・迅速な購読をご希望の方は、VSOLJニュースのメーリングリスト vsolj-news にご加入いただくと便利です。購読・参加お申し込みは ml-command@cetus-net.org に、本文が subscribe vsolj-news と書かれたメールを送信し、返送される指示に従ってください。なお、本文内容に対するお問い合わせは、著者の連絡先までお願い致します。